育てる器とは?
ブログ投稿2回目、何を書くかいろいろ悩むところですが、
最初のほうは、備前焼の特色、というテーマで書いていきたいと思います。
私よりお詳しい方もたくさんいらっしゃると思いますが、どうぞお付き合いを。
さて今日は、
「備前焼は使えば使うほど良くなる器」
といわれる理由について。
よく「育てる器」、と言われますが、これはどういうことなのか
未使用のものと使ったものを比較してみます。
未使用の状態に比べ、色が深くなり、つやが出ている感じがわかりますか?
また写真では伝わりにくいですが、ザラザラした手触りから、なめらかで手になじむ手触りに変わっています。
釉薬とは、器を成形した後、表面にかけるガラス質のコーティングのことであり、器の強度を上げるだけでなく、種類によってさまざまな色合いを出したり、その上に絵付けが施されたりします。
対して備前焼は、いわゆる素焼きの状態であり、表面に小さな穴が無数に開いているようなイメージです。
これを使い続けることにより、摩擦によって、表面が滑らかになり、つやが出てくる、また少しずつ水分が浸透することで色が深くなる、ということが起きるわけです。
なので、使えば使うほどその人の手になじむ、その人だけの器になっていく、というわけです。
日本は小鉢やお茶碗など、手にもって使う食器が多いので、手触りって意外と重要です。
そろそろ寒くなってきたので、いつも使っているマグと温かい飲み物があるとそれだけでちょっとほっとできますよね。
次回は、備前焼独特の”焼き”について書いていきたいと思います!